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カメラを持って

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2008年 01月 17日

阪神・淡路大震災

 
今日で阪神・淡路大震災が起こって、ちょうど13年目です。
当時私は、大阪の茨木市というところに住んでいました。
近くに活断層があったため、勿論神戸の比ではありませんが
かなり強い揺れを体験したことを今でも鮮明に覚えています。

震度は5強だったと記憶していますが、
団地の5階に住んでいたため、体感としてはそれ以上のものでした。
何かにつかまらないと立っていられない、
歩行はできないくらいの揺れです。

明け方だったため眠っていたのですが、
ごおっという地鳴りで目が覚め、突き上げるような立て揺れ
その後時計回りの横揺れがしばらく続きました。
ぐるんぐるんと回る感覚で、思わずこのまま建物が倒れてしまうと思ったほどです。
揺れている間中、常に何かが割れる音がしていました。
当時生後2ヶ月だった息子の上に覆いかぶさるのがやっと。
生きた心地がしない、という心境を初めて体験しました。
揺れがおさまった後、ふと寝ていた頭のすぐ上を見ると
オーディオのスピーカーが落ちてきていました。
あと10cmずれていれば…と思うと、ぞっとしました。
白み始めた空に少しずつ見えて行く部屋の中。
レンジの扉が開いて飛び出して割れたターンテーブル、
倒れた観葉植物の鉢と散乱するその土、
冷蔵庫が動いてぶつかり穴の空いた壁、
トイレの水もこぼれていました。

その後は断続的に続く余震に怯え、
停電のため何の情報も得られず
ガス漏れを呼びかけるパトロールカーの放送に
不安な時間を過ごしました。
やっと通電して、テレビをつけてみた神戸の状況に
愕然としたことは言うまでもありません。

私の生家は神戸です。
親戚は全て神戸に住んでいますので、
慣れ親しんだ風景です。
いつも通る高速道路、その下の道、
全て知っている場所。
でも、まるで変貌してしまった風景。
「どっきりカメラだよねえ?」と思ってしまうほど、
現実感のない光景でした。

あれだけ怖い思いをしたのに、ついつい日々の平穏に流されてしまいます。
毎年この日になると、気を引き締めなければと思うのですが…。
非常用持ち出し袋、絶対に必要です。
今年こそ、きちんと用意しようと思っています。
そして、あの日犠牲になられた方々のご冥福を
改めてお祈り致します。

by fakefur-nagatudo | 2008-01-17 19:09 | 四方山


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